人物紹介

立花宗茂を語る上で欠かせない登場人物をイラストでわかりやすく紹介しています。
ぜひご覧ください!

相関図

相関図

人物紹介

主人公

立花宗茂

たちばな むねしげ

立花宗茂1567〜1642

関ケ原の戦いで改易後、ただ一人旧領回復という奇跡の復活を遂げた戦国武将。
忖度することがなく、忖度されても気づかない。いい意味でも悪い意味でも空気が読めない男。出世、敗北、浪人、復活、と歴史に翻弄され、波乱万丈な生涯を送りながらも、決してブレることなく、自分を貫き続けた稀有なニューヒーロー!
15歳で誾千代と結婚し、立花家の養子に。誾千代と度々衝突しながらも、彼女が大事にしている「立花の義」を貫こうとする宗茂。その手を汚してでも君主を支える道雪の義とも、死をもって忠義を全うしようとする紹運の義とも違う「立花の義」。宗茂はその答えを悩みながらも生涯追いつづけていく。

宗茂の生き方を決定づけた3人のキーパーソン

誾千代

ぎんちよ

誾千代1569〜1602

宗茂の正室。
数え年七歳の時、父・道雪から家督を譲られ、立花城城督となる。真面目でプライドが高く、城督として父に認められることだけを目標に、ひたすら銃の腕を磨き、城の管理を学ぶ。
13歳の時、宗茂と結婚。二人は衝突しながらも互いを認め合い、戦友のような関係を築いていく。しかし、子供ができないことに苦悩する誾千代は、宗茂が側室を迎えたタイミングで別居。表向きは冷たい態度をとりつつ、心のうちでは夫を思い、献身的なサポートを続ける。
宗茂の旧領回復を誰より信じ、願っていた彼女だが、病を得て、伏せるように。誾千代が大事にし続けた「立花の義」は、彼女の死後も、人生を導く光として、宗茂の胸に残り続ける。

高橋紹運

たかはしじょううん

高橋紹運1548〜1586

宗茂の実父。道雪の盟友。
戦場では勇猛な武将として知られるが、口下手で不器用な男。島津義久に岩屋城を攻められた際には、忠義を守るため、死を覚悟し、籠城。最期まで、自らの信じる義を貫いた。

戸次道雪

べっきどうせつ

戸次道雪1513〜1585

宗茂の養父。大友宗麟の右腕。
宗茂の資質を早くから見抜き、娘・誾千代の婿に迎える。豪放磊落な性格だが、君主のため汚れ仕事も引き受けた苦労人でもあり、宗茂はそうした道雪の義を間近に見て育つ。

宗茂の運命を大きく変えた2人の天下人

とよとみひでよし

豊臣秀吉1537〜1598

宗茂を大名に取り立てた武将。
カリスマ性を持ちながら、劣等感を抱える猿顔の小男。人を屈服させることに至上の喜びを覚える。「その忠義、鎮西一。その剛勇、また鎮西一」と激賞し、宗茂を全国区の存在に押し上げる。

とくがわいえやす

徳川家康1543〜1616

宗茂を再び大名に取り立てた武将。
宗茂に対し、可愛いと思いながらも、いじめてしまう“ツンデレ”な態度を見せる。意地は悪いが、国の経営者としての目は確か。宗茂が宮廷政治にぴったりの人材だと見抜き、秀忠の参謀にと心を決める。

宗茂を支えた家族たち

たかはしむねます

高橋統増1572〜1617

宗茂の実弟。
優しく、家族思いの性格だが、兄と比べて平凡な自分に強いコンプレックスを感じている。朝鮮出兵の際には、明軍に囲まれた兄を血路を開いて救出するなど、影のように宗茂を支え続ける。

やちこ

八千子

宗茂の継室。
豪族の血筋を引く、上品で大人しく、控えめな女性。秀吉などその美貌に目をつけた男たちに翻弄された末に、宗茂の継室に。高橋統増の子供を養子に迎えると、自分の全てを注ぎ込み、立派に育てあげる。

きくこ

菊子

宗茂の継々室。
誾千代を思わせるような、気が強く、真っ直ぐな女性。自らの死期を悟った八千子が、誾千代をすでに亡くし、一人残される宗茂を心配し、引き合わせる。八千子の死後、継々室となり、宗茂の最期を看取る。

そううんいん

宗雲院

宗茂の母。
体が弱かった宗茂を溺愛し、魚の身をほぐしてやるほど、過保護に育てる。体が丈夫になってからも、なかなか心配ぐせが抜けず、手を離すことができない。

宗茂を支えた家臣たち

ゆふせっか

由布雪下1527?〜1612

宗茂に最も頼りにされた腹心中の腹心。
立花双翼のひとり。道雪に深く恩義を感じており、後を追って自害しようとしたほど。宗茂を立派な道雪の後継者とすべく、口うるさく指導する。

おのいずみ

小野和泉1546?〜1609

立花双翼として由布雪下と共に宗茂を支えた家臣。
日本槍柱七本のひとりであるほどの勇将。倹約家で守銭奴。浪人時代には、加藤清正の家臣となるが、得意の節約術でため込んだお金を仕送りすることで、宗茂を支えた。

きどともまさ

城戸知正

誾千代の傳役(養育係)を務めた家臣。
幼少期から見守ってきた誾千代に深い愛情を抱く。誾千代からの信頼も厚く、病に倒れ、柳川で宗茂の帰りを待つことができないと悟った彼女から、自分の代わりにと肖像画を託される。

とときせっつ

十時摂津1556〜1644

立花四天王。立花家のまとめ役であり調整役。
宗茂派の家臣と誾千代派の家臣の水面下のやり取りなど、宗茂が気づかない「空気」の部分をいち早く察知し、問題を未然に防ぐ。苦労性で、神経質。常に胃の痛みに悩まされている。

こものますとき

薦野増時1543〜1623

冷静沈着な立花家の頭脳。
情に流されず判断を下すため、冷たい人間だと誤解されがち。しかし実は誰よりも、道雪に恩義を感じ、少しでも返したいと願っている。関ケ原の戦いでは、ただ一人東軍につくべきだと進言する。

やじまいわみ

矢島石見

宗茂の継室・八千子の弟。
姉の結婚を機に、宗茂に仕える。姉によく似た、はかなげな風情のある青年で、戦いや荒事が苦手。当初は家臣たちから侮られていたが、次第に、その実務能力が高く評価され、宗茂からも引き立てられる。しかし、今度は古参の家臣たちから反発されるように…。

宗茂と共に生きた有名武将たち

おおともそうりん

大友宗麟1530〜1587

宗茂の父・義父が仕えたキリシタン大名。
博多の貿易で得た富と武器を背景に、北九州東部を平定する。頭がいいが、繊細で、打たれ弱い。耳川の戦いでの大敗後、転げ落ちるようにその勢力を失っていく。

こばやかわたかかげ

小早川隆景1533〜1597

宗茂が三番目の父と慕った武将。
寡黙で、誇り高く、物事をじっくり考える慎重派。宗茂と義理の親子の契りを交わし、文禄の役では、立花家が所属する六番隊を率いるなど、公私ともに、深い関係を築く。

もうりひでかね

毛利秀包1567〜1601

宗茂と義兄弟の契りを交わした武将。
毛利元就の九男として生まれ、小早川隆景の養子となる。厳しい戦いの最中であっても、宗茂を励まし続けるムードメーカー。関ケ原の敗戦後は、立場の違いから袂を分かつことに…。

かとうきよまさ

加藤清正1562〜1611

浪人中の宗茂を熱心に支えた武将。
男気溢れる猛将に見えて、実はネガティブで面倒くさい性格。慶長の役で窮地に陥り、宗茂に救われる。清正はその恩義を忘れず、家康に宗茂の命乞いを行い、家臣ごと食客として迎える。

だてまさむね

伊達政宗1567〜1636

宗茂と同じ年に生まれ、対照的に生きたライバル武将。
計算高い野心家。まっすぐ秀吉の心を捉えた宗茂を強く意識し、裏があるはずと疑ってかかる。戦国時代が終わると、存在意義を見失い、次第に酒におぼれるようになるが、晩年は宗茂の茶飲み友達に。

さなだのぶしげ

真田信繁1567〜1615

宗茂と同じ年に生まれ、侍として散ったライバル武将。
根っからの武人で、宗茂とは政治的な駆け引きを苦手とする者同士、意気投合。豊臣家のために戦い続け、大阪の陣では壮絶な戦いぶりで、その名をとどろかせる。宗茂は信繁の遺児を託されることに…。

しまづよしひろ

島津義弘1535〜1619

宗茂にとって仇から、盟友となった武将。宗茂から父親のように慕われる。
鬼将軍のような見た目で、猫と奥さんが大好き。関ケ原の戦いの後、宗茂と遭遇し、仇として討たれる覚悟をするが、宗茂は逆に寡兵の義弘を護衛。宗茂の人柄、スター性にほれ込む。

とくがわひでただ

徳川秀忠1579〜1632

宗茂が補佐した第二代将軍。
本来は大人しく、素直な性格だが、家康という偉大な一代目のあとを継ぐことになり、余裕がなくピリピリしている。宗茂にも最初は反発するが、次第にその経験と洞察力を頼りにするように。

とくがわいえみつ

徳川家光1604〜1651

宗茂を寵愛した第三代将軍。
子供のころから病弱で、戦国時代の武勇伝にあこがれを抱く。毎日のように宗茂を側近くに呼び、殿中で頭巾をかぶるような不敬も特別に許した。宗茂が側にいると大体機嫌がよい。

ほんだまさのぶ

本多正信1538〜1616

宗茂復帰に陰で尽力したフィクサー。
計算高い男で、家康、秀忠の側近。未来の持ち駒として利用すべく、浪人中の宗茂を密かにバックアップ。しかし、いつまでも真っ直ぐさを失わない宗茂に、次第に個人的興味を抱く。

京都時代を支えた人物

らんけいおしょう

蘭渓和尚1570〜1658

大徳寺の僧、宗茂にとっての茶の湯の師。
純粋に茶の湯の嗜みを深めることだけを考え、蘭渓和尚の教えを乞う宗茂。蘭渓和尚は宗茂の愚直で澄んだ人柄に深く惹かれ、京での浪人生活を支えるように。

おがわひこじろう

小河彦次郎

宗茂のパトロンとなった京の商人。
どこかつかみどころのない人物。蘭渓和尚から宗茂の評判を聞き、商売の好機とすべく近づくが、次第にその人間的魅力にひかれ、商人としてはあるまじきことに、タニマチよろしく損得抜きで金銭的に支援していく。

 

動画で見る

PV第一弾「宗茂と誾千代」

PV第二弾「稲妻」